日本テレビ 『セクシー田中さん』 の 脚本家が自分勝手なSNS発信を行ったことで
各所 様々に問題が飛び火しているようです。
日本シナリオ作家協会 が、『砂時計』『Piece』『セクシー田中さん』などの漫画作品の作者、漫画家の芦原妃名子さん(本名:松本律子)の訃報を受けて
日本シナリオ作家協会 が 伴一彦さん – 黒沢久子さん – kizakiさん – さのさん が YouTube で配信した動画 【密談特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編 を削除したと発表。
削除理由は「出演者・関係者への誹謗中傷や脅迫等がございましたので動画は削除しました。」と説明。
2024年1月29日配信の「深夜密談・特別編」につきまして、
いただいたご意見は真摯に拝読させていただきました。
出演者・関係者への誹謗中傷や脅迫等がございましたので動画は削除しました。
2024年1月29日22時から配信の「深夜密談・特別編」
2月2日に削除
出演者の伴一彦氏が旧Twitter 「X」に投稿
【重要】
この動画、削除されています。
対応として最悪です。
本来なら作協YouTube委員会が説明すべきですが、私が言ってもいないことを言ったと拡散されているので、私から説明します。
昨日18時過ぎに作協YouTube委員から連絡があり、作協事務局にまでクレーム電話がかかり業務に支障が(続く) https://t.co/NCdgpabzCw— 伴一彦@「あなたも人を殺すわよ」(光文社文庫) (@sacaban) February 1, 2024
※ 返信を読む をクリックすると詳細がご覧いただけます
伴一彦氏は、
「昨日(2月1日)18時過ぎに作協YouTube委員から連絡があり、作協事務局にまでクレーム電話がかかり業務に支障が出てる。“一旦”動画は“非公開”にさせていただきたい、と。時期を見て動画は“公開”に戻します、と。
私はその対応は良くないと応じましたが、業務に支障がと繰り返され。であれは、“深夜の密談”番外編として自分の言葉で“非公開”にする理由を語るべきだと言いました」
と、非公開や削除の対応は望ましくないと主張したという。
日本シナリオ作家協会 が削除した動画を拝聴しての 私の感想です
(FB に投稿した文章より)
女性脚本家の方って、人の感情をドラマにする仕事のわりに、
勘定でものを考える人たちなのかな?っ
て不思議な感じに思えるお話の内容です。
伴一彦さんが矢面になってしまって、
ますます話の筋がひん曲がっている状況です。
この動画を削除したのは、黒沢久子さんという女性脚本家が
脚本家言い訳動画 としての内容に誘導したからでは? と思いました。
—–
(皆さん、原作通りに脚本書かないですよね~に何度も誘導するのに辟易)
① 脚本家の苦悩の訴え(自分だけで脚本が作られるわけでなく、プロデューサーや俳優(事務所)、その他もろもろの意見を取り入れ、妥協した作品を作らざるを得ない
② ドラマ作りの予算が不足しており、納得のいく作品作りをする時間が取れない(原作者と打合せなどする時間も、撮影スケジュールもタイトで、話し合いの時間なんて取れない)
③ マンガを忠実にドラマにしろと言われたら、今後、ドラマとしての企画に対する意見をテレビ局も誰も言えなくなって、つまらないものになる
④ 脚本家だって勉強していて、オリジナルを作りたいけれど、企画が通らないから(マンガ原作だとファンがいて視聴率や売上が見込める)原作ありきに流れやすい
⑤ だから脚本家(および原作者)を責めないでほしい
—–
日本シナリオ作家協会 の配信動画なので
「脚本家の地位向上目的」であることを鑑みても
視聴者が脚本家の仕事や、ドラマ・映画の制作について無知だから、脚本家を責めるようなことをするんだ
という内容を配信してしまった事実は、
そりゃあ、協会としては削除するしかないだろうと思いました。
—–
今回の『セクシー田中さん』の件については、
明らかに女性脚本家が、原作者が最終回と前回の脚本を書いたこと(自分は足切りされた)に対して不満を感じており
あたかも、「自分が最後まで脚本を書いたら、もっと良いドラマになったはず的な発信」をしたことがきっかけと
私には思われます。
—–
脚本を手掛けた相沢友子さんは、
自身のInstagramで2023年12月24日に
『セクシー田中さん』今夜最終話放送です。
最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。
木南さんを始め素敵な方々とご一緒できたこと、また、これまで感想や応援メッセージをくれたみなさまへ心から感謝を込めて。Happy Xmas.
12月28日には
『セクシー田中さん』最終回についてコメントやDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。
ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。
まず、最終回に、制作側の脚本家が、
ドラマのスジや、役者の演技等と無関係な発信をしたことがおかしいと思いませんか?
① 本気で、このドラマ(マンガ原作じゃなくても)に関わってきた人間であれば、自分の感情を最終回当日に表すのは、プロとして失格であると、私には思えます。
② イチ脚本家が、主演俳優とさもお友達(この方のインスタは有名人とお友達アピール目的なのでしょうが)であり、ご自分は、一般視聴者ともポジションが違うのよ的な自身の優位性を表したいように思えます。
③ さらにドラマが終了してから、最終回へのDMやコメントがあること(ご自分のインスタなので、おそらく脚本家寄りの内容であったのでしょうが)、
あくまで原作者がドラマをつまらなくしたというような内容を匂わしながら、それが「苦い経験」であること等々、言い訳をつらつらと書く「裏方」(制作側の人間)が存在するということ自体が、このドラマの失敗であったと、自覚できないのでしょうか?
自身の情報発信ツールをもたない原作者が、
今回のドラマ制作の窓口である小学館と相談し、
ブログやX(Twitter)で、事実を伝える必要があると判断したことは、
妥当な大人のやり方であると思えます。
女性脚本家は、 日本シナリオ作家協会 や、日本テレビ(あるいは番組制作のプロデューサー)に、
こういうこと(ドラマの主演女優との仲良しツーショット写真と共に「残念ながら」という言葉)を発信するという許可を得ていたのでしょうか?
個人レベルの「こんな有名人とお友達」発信は、どうでもいい内容ですが、
テレビという電波垂れ流しのドラマの制作の裏側を、
たかがイチ脚本家が(橋田寿賀子じゃあるまいし)一般ピープルに情報漏洩していいのでしょうか?
この女性脚本家のやった行為 は、
プロジェクトに関わる(一時的であるとしても)組織の一員として、守秘義務に反する行動であると思われ、
まず、プロジェクトリーダーによって、そこを追求されるべきと思います。
さらに、この女性脚本家の行為によって、原作者の方の名誉が棄損され、黙っているわけにはいかなかったのだと思います。
—–
詳細は、芦原妃名子さんのブログ(アーカイブ)をお読みいただければご理解いただけると思います。
下記は、最後の芦原先生の文章部分です。
—–
何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。
素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。
漫画「セクシー田中さん」の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間で脚本を
執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます。
9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。
どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、
改めて、心よりお詫び申し上げます。
最後となりましたが、素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、
ドラマの制作スタッフの皆様と、「セクシー田中さん」の漫画とドラマを愛してくださった
読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします。
2024.1.26
芦原妃名子
社会の片隅で文章を生業としている私から見ても、
感情を抑え、どの方にもリスペクトをもった、そして、自身の作品を別の媒体で生かしてくださった制作スタッフ(女性脚本家も含む大きな懐ですね)や、
何より、応援してくださっている読者の皆様と、ドラマをみてくださった視聴者の方への感謝を忘れない姿は、
自分の言い訳ばかりされるシナリオ協会の女性脚本家の方と比べるのも恥ずかしい限りです。
世の中、人も言葉もその奥にある人間そのものを大切にされる優しい心を持つ人が傷つけられ、
図々しく自分のことしか考えていない、偽物の人間が憚る社会を、ほんとうに憂えます。
芦原妃名子先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
※もともと、精神的な弱さがあったのだろうということで、彼女の死を、さもありなんという形で終わらせることはやめていただきたい。
明らかに、引き金を引いた言葉が存在しています。
隠しても、現代は残る時代になったことだけが幸いに思います。
芦原妃名子 作品
外部リンク
芦原妃名子 ブログ – ウェイバックマシン(2024年1月27日アーカイブ分)
Youtube
芦原妃名子さん◯◯事件について対談する日本シナ◯オ作家協会の問題の削除動画です
時系列で今回の件を追想
『姉系プチコミック』(小学館)にて 2017年9月号から2024年1月号まで 『セクシー田中さん』 連載 (作者の死去にともない未完で終了)
※ 2023年8月時点で単行本の累計部数が100万部を突破
2023年10月10月22日から12月24日まで 日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で『セクシー田中さん』放送
ジャンル 連続ドラマ
原作 芦原妃名子 『セクシー田中さん』
脚本 相沢友子(第1話 – 第8話) 芦原妃名子(第9話・第10話)
演出 猪股隆一 伊藤彰記(AX-ON) 宮下直之
監修 Izumi(ベリーダンス)
出演者
木南晴夏
生見愛瑠
毎熊克哉
川村壱馬(THE RAMPAGE)
前田公輝
生駒里奈
なえなの
高橋メアリージュン
安田顕
音楽 日向萌 エンディング LE SSERAFIM 「ドレスコード (Prod. imase)」
製作
チーフ・プロデューサー 三上絵里子
プロデューサー 大井章生 田上リサ(AX-ON)
制作 AX-ON(協力)
製作 日本テレビ
2023年12月24日 ドラマ『セクシー田中さん』(第1話 – 第8話)脚本担当 相沢友子 氏 インスタグラム投稿
『セクシー田中さん』今夜最終話放送です。
最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。
木南さんを始め素敵な方々とご一緒できたこと、また、これまで感想や応援メッセージをくれたみなさまへ心から感謝を込めて。Happy Xmas.
2023年12月26日 ドラマ『セクシー田中さん』(第1話 – 第8話)脚本担当 相沢友子 氏 インスタグラム投稿
『セクシー田中さん』最終回についてコメントやDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。
ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。
どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。
2024年1月18日 午前11:18 芦原妃名子先生 旧Twitter – X – 開設
※こちらのブログ、10年も放置してしまったため、1日の訪問者数が既に一桁でして…
なので今回、X(旧Twitter)新規アカウントを作って、同時にご報告させていただいてます。
芦原妃名子
@ashihara_hina
—–
2024年1月26日 X 投稿(ブログと同内容)
ドラマ「セクシー田中さん」をご視聴いただいた皆様、
ありがとうございました。
色々と悩んだのですが、今回のドラマ化で、
私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、
きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました。
この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、
文章の内容も小学館と確認して書いています。
(芦原妃名子先生 ブログ 一部より)
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2024年1月28日 X での投稿削除
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2024年1月28日 午後1:11 旧Twitter – X – 投稿
攻撃したかったわけじゃなくて。
ごめんなさい。
— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 28, 2024
攻撃したかったわけじゃなくて。
ごめんなさい。
2024年1月28日 16時ごろ 職場関係者と知人が警視庁大崎署に行方不明届を提出
2024年1月29日 栃木県日光市の川治ダムで死亡しているのを発見。近くから身分証が発見され、親族が本人のものだと確認。
2024年1月29日 騒動のきっかけとなった女性脚本家がインスタグラムを非公開に
2024年1月29日 ドラマ制作・放送の日本テレビがドラマ公式サイトでお悔やみの言葉を表記
「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます 2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」
2024年1月29日 22時から配信 日本シナリオ作家協会「深夜密談・特別編」【密談特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編 参加者:伴一彦さん – 黒沢久子さん – kizakiさん – さのさん
2024年1月30日 日本テレビ公式サイト追悼文
「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビとして、大変重く受け止めております。ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」
2024年1月30日 小学館公式サイト追悼文
「芦原妃名子先生の訃報に際して、謹んでご冥福をお祈り申し上げます
漫画家の芦原妃名子先生が、逝去されました。
『砂時計』で第50回、『Piece』で第58回小学館漫画賞を受賞され、2017 年からは7年にわたり「姉系プチコミック」で『セクシー田中さん』をご執筆いただいておりました。
先生の生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
先生が遺された素晴らしい作品の数々が、これからも多くの皆様に読み続けられることを心から願っております。」
2024年1月31日 小学館を通じて遺族のコメント
「突然、最愛の家族を失い、私たちは茫然自失のただ中におります。
取材のご依頼をいただいても、とてもお話できる状況にはありません。
また、こうした状況下、見知らぬ方から声をかけられることに怖れを抱いております。
どうぞ、今はそっとしておいていただき、静かに見守っていただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。」
2024年2月2日午前8:46 脚本家 伴一彦氏 X に投稿
伴氏がアカウントにログインしたところ、日本シナリオ作家協会の当該動画が消えていた。
「別の委員に確認すると、理事会で削除を決定、即対応した、と。削除しても、いや、むしろ削除したことで苦情電話が増えるのではないか。削除前に自分の声で説明すべきだった、今からでも説明すべきだと伝えました。が、現在までその対応は取られてません」
「最悪の対応です。誰かが動画を保存しているだろうし、それをもっと目立つ形でアップされるかもしれないとも伝えました」「案の定、こんな反応が。当然です」と、批判の声を受け入れた。
追記:
2024年2月4日 19:14 日本シナリオ作家協会 サイトに声明 「【密談.特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編」につきまして」
お時間ございます方は、
今COCO にある ESSAYS IN IDLENESS – 徒然なるままに の
ニュースに想う にある
拙文をお読みいただけましたら幸いです。
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