こんにちは。 クラブマネジメントの小幡万里子です。
内閣府政策統括官共生社会制作担当より自殺対策白書が発表されました。
https://www8.cao.go.jp/hyouka/h20hyouka/h20jigo/kyousei_10.pdf
13年連続で自殺者が3万人を超えた事実の中で、年齢や男女比、都道府県、理由、職業、手段、月別、時間別など様々でかつ細々としたデータ―が白書の中に書かれています。
下記※のように自殺が死因の第7位(国内死亡者の3%)を占めています。
15~39歳の5つの階級(0歳から5歳置きに階級分け)では、死因順位の1位となっており、15~44歳の6つの階級で自殺の占める割合が20%を超えており、特に、20~24歳の階級では、49.8%となっているのが現状です。
※平成21年における主な死因の構成割合
人口動態統計によると、1位「悪性新生物」(30.1%)、2位「心疾患」(15.8%)、3位「脳血管疾患」(10.7%)、4位「肺炎」(9.8 %)、5位「老衰」(3.4 %)、6位「不慮の事故」(3.3%)に次いで、「自殺」(2.7%)は第7位となっています。
若い青年、働き盛りの人間が自殺へと向かっています。
人間の寿命や自然の流れではない死亡原因で失われる命を、失うことのない世の中にしていきたいと心から願います。白書の中では、そんな命を救うための居場所作りや応援をされている事例も紹介されています。
自殺をする多くの人が、うつ状態に陥っていると言われます。ストレスが原因です。しかし、ストレスは日常の中につきものです。小さなストレスをひとつひとつ乗り越えていくことで人は成長していくのです。
ですから、うつは「心の風邪」というように、人が風邪をひいて免疫力を高めていくように、誰でもに起こり得るものです。風邪が身体を強くしていくように、ストレスも心を強くしてくれるのです。
しかし、うつになると「自殺したくなる」という気持を起こします。
本来、人間には、心を穏やかにさせるセロトニンという、感情や思考に関係する脳内化学物質があります。
「今はこうだ。でも、視点を変えれば別の考えが出てくる」
と柔軟に思考を操作することができるのがセロトニンなのです。
この脳内物質セロトニンの伝達がうまくいかなくなると、このような思考ができなくなり、偏りのある歪んだ考えにとらわれてしまうのです。
「もう解決策はない」「自分さえいなければ」「自分は邪魔な存在だ」
そんな悲観的な方向に心がロックされてしまうのです。
日常を丁寧に生きてみましょう。
ひとつひとつを片づけていくことで、絡まっている糸がほどけていくように、ちゃんと先が見えてくるのです。
うつは女性に多く男女比は1:2ですが、自殺するまでに重症化するのは男性に多く、下記のリンク先にあるように、男女比は逆転して2:1となります。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2011/pdf/pdf_honpen/p14-15.pdf
私論で恐縮ですが、女性ホルモンが大きく関わってくるのではないかと感じています。
20歳代から60歳代までの女性の自殺の比率は、全平均の3割には満たない数字です。
つまり、女性ホルモンの多いうちは、自殺にまで心が陥る人が少ないということでしょう。
本来、セロトニンは男性と比べて、女性ホルモンの多い女性は52%。男性のほぼ半分です。
ですから、イライラしたり感情のコントロールがしにくく、こだわりや好き嫌いも激しかったりします。
しかし、一方で、我慢をしない分、起伏は激しくても感情を表にだすことでストレスを発散しているともいえます。
そこで、うつになりやすいけれど、重症化するのは、我慢強い(自分を理論で納得させながら、実は感情との折り合いがついていない)男性に多いのではないでしょうか。
最近、男性化する女性が増えているそうです。
男女雇用機会均等法によって労働における男女の平等が定められ、賃金、職務、昇進等の労働条件が同等となり、時間外労働や仕事内容も男女同じくなりました。
そのため、女性は仕事上で我慢するストレスの矛先を、同じ女性に向けたり、男性社会の仕事のやり方に合わせ、自分を男性化していくことで仕事を全うしようとします。
人間は環境に大きく左右されます。その結果、女性ホルモンが減り、中にはあごひげが生えてきたり、毛深くなったり、と、男性化した自分にびっくり!という現象までおきています。
70歳を過ぎると女性も自殺の比率が増え、40%~50%近くになり、男女関係なく限りなく1:1に近づいてきます。
今後、女性ホルモンの欠如した女性たちにも自殺願望が増えてしまうのではないかと、危惧しております。
女性が社会進出するということは、とても素晴らしいことです。
過去、女性には参政権さえなかったのです。
戦後、二宮尊徳が一円紙幣の肖像画になったのも、江戸時代後期にありながら、農業に励んだ者に褒美を与えるにあたって、後家と呼ばれる未亡人の女性にも一家の主として選出権を与えたからだというエピソードがあります。
民主主義とは呼べなかった偏見差別の時代を経ての、男女同権はとても素晴らしいものですが、男性と同じように女性の体は出来ていないのです。
そこに無理をかけることで、女性は子どもを生む機能を失ったり、女性らしさを育む機会を失ってしまうことを畏れます。
「女性らしさ」というと、差別という言葉を言われる方がおりますが、、女性とは、本来、現実的で営利的な評価や成功による満足とは無関係に、自分自身がリラックスできる環境で、優しいホッとする空間に身を置くことで、その優しさを他人にも分け与えることのできることを言うのだと思います。
常に競争にさらされ、評価を気にして、安らぎを得られない場所では、それまでにない闘争心や行動力は身についていくのかもしれません。
が、しかし、女性のもつ優しさ、ときに人や環境に合わせていくしなやかさ、たおやかさといった女性的な姿や感性は失われてしまうのではないでしょうか。
また、男性も、こうした女性の優しさにこそ、安堵し、外での闘いを終え、翌日へのエネルギーを蓄えることができるのではないのかな…と思ったりもします。
女性の社会進出は、とても素敵なこと。
でも、無理のない女性ならではの職業や仕事の仕方を選択し、世の中に優しさを届けてほしいなと思います。
女性だけにある「子を生む」機能を失わないでもらいたいなと思っています。
そんな優しいコミュニティ作りのために、私は、あなたたちのクラブのスムーズな運営をお手伝いしていきたいと思うのです。
この出会いと、時間を共有してくださった方がたに 心から感謝です。
今日も一日…ありがとう。
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