次女のクラス(4年1組)でブックトークをする前年。
長女のクラス(6年1組)でもブックトークをさせていただいた。
読み聞かせは低学年対象に行われていて、高学年の児童にはチャンスが無かった。
長女の担任の先生は、学級でよく読み聞かせをしてくださっていた。
そこで、「先生。こんなに面白い本があるの。」
と『光の旅 かげの旅』をお貸ししたところ、
学級で大変反応がよく、児童の感想を届けてくださった。
本当は、感想をいただなくていい~というのが、
私たちおはなし会のメンバーのスタンス。
読みっ放しではいけないという声もあるが、
感想を書くための時間にはしたくない。
それぞれが、心に留めてくれたら、それでいい~という考えだった。
でも、さすが6年生。
一言二言の中に、しっかりとした自分の思いを伝えてくれた。
「本当は、高学年の子どもだからこそ、読んであげたい本ってあるんです。
せめて、ブックトークで本の紹介ができるといいのですが…」
担任の先生との雑談の中で、そんなことを話した。
「ぜひ、やってください!」
えええ~!
本当にいいんですか~?
それからそれから~
練りに練った。
この長女の学年の子どもたちには、母が亡くなる前後に大変救われた。
長女にとって、学校という自分の居場所があればこそ、
家で母がどんなに自分を顧みない時があろうとも、自分を失わずに済んだのだと思う。
その長女を支えてくれたお友だちに、私ができる感謝の気持ちを伝えたいと思った。
6年1組 ブックトーク「いのち」 絵本リスト
『せいめいのれきし』 バージニア・リー・バートン 岩波書店
地球が生まれ、生命が生まれ、そして~
『赤ちゃんのはなし』 マリー・ホール・エッツ 福音館のかがくのほん
はじめは小さなものでした。命のもとである、もっと小さなものでした。
『五体不満足』 乙武洋匡 講談社
先天性四肢切断で生まれた乙武さんのベストセラー
『種まく子供たち』 佐藤律子 ポプラ社
難病と闘っている子供たちは世の中にたくさんの「種」をまきつづけています。
元気の種、勇気の種、思いやりの種…
『ハードル』真実と勇気の間(はざま)で 青木和雄 金の星社
6年1組有沢麗音(レオ) ハンサムでバスケが上手い少年がいじめに遭いました。
真実を隠そうとする大人に向かい、真実を求める子どもたちは~
『ハッピーバースデ-』 青木和雄 金の星社
「あなたなんて生まなきゃよかった」と母に言われたあすかは、声が出なくなってしまいました。
『わたしのいもうと』 松谷みよ子 偕成社
ほんのいたずらだったのに。そう思っていても深く傷つく人がいます。
『しらんぷり』 梅田俊作/佳子 ポプラ社
ドンちゃんがいじめられている。ぼくはきづかないだけ。しらんぷり…
『マローンおばさん』 エリナー・ファージョン こぐま社
ひとり貧しく暮らしていたマローンおばさんの元に訪れるもの。
自分のわずかなものを分け与えて最後の門を進みます。
『葉っぱのフレディ』 レオ・バスカーリア 童話社
葉っぱのフレディが親友ダニエルと春夏秋冬を過ごし、やがて散っていきます。
『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ 評論社
アナグマさんは、みんなに頼りにされていました。
ある朝、アナグマさんの死を知った友だちはとてもとても嘆き悲しみます。
けれどもアナグマさんは、みんなにたくさんのものを残してくれました。
『あいたくて』 工藤直子 詩
『自分の番 いのちのバトン』 相田みつを 詩
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