次女 小学4年生の時
それまで、この学年は生徒の出入りが激しくて
1年生2年生と人数の関係で
学級編成の変更を余儀なくされていた。
それまで2年間で生徒の成長を考えて
学級経営をされていた先生がたは
戸惑いも感じていたようだ。
男女数の比率も差が大きく、
男子2に対して女子1という割合で
にぎやかな男子が学級の中心になっていた。
4年生にもなると、大抵、女子の精神年齢が高くなり
学級をまとめる役割りも
女子の力が大きくなってくるのだが
いかんせん倍ほどもいる男子の勢いが強く
そのパワーに女子はおとなしくなり
まだまだ子どもらしさを残した男子色の強い学年であった。
若い女性の担任は
前年度に臨時講師で2年生を担当し、
3年生になった時に採用され、
そのまま、担任になられた。
その担任が3年生の終わりに個人面談で
「どうして、この子たちは
いつまでも落ち着かないのでしょうね。」
と、溜め息混じりにおっしゃった。
「男の子の絶対数が多くて、
女の子が遠慮している学年なので、
もう少し、女の子が積極性を持つと、
雰囲気も変わるのでしょうね。
でも、きっと、女の子はこれから
どんどん自分を出すようになると思いますよ。
そうすると、男子にも「だめでしょ」とか
声をかけていくようにもなると思いますし。
それに、1年生の時に、幼稚園状態で
ようやくクラスがまとまってきたら、
2年生でクラス替え。
で、結局、また新しいお友だちと
クラスを作り始めるところからの出発で
この学年は、なかなか長いスパンで
集団でやり遂げる経験が少なかったのもあるのかな~。
でも、4年生にはこの子たちで
持ち上がるわけですし、きっと、今までよりは
成長も見られるのではないでしょうか?
先生が、このまま持ち上がってくれるといいのにね~。」
幸いに、この先生に3年4年と
持ち上がりで担任になっていただいた。
お若いけれど、きっちりと授業をしてくださる先生で、
教科書はきっちりと終わらせてくださる。
漢字テストも毎日、10問の小テストを課し、一問ずつずらして試験をするので
嫌でも必ず10回は
同じ字を試験されることになる。
おかげで、嫌々ながらも、
徐々に漢字を身につけさせていただいた。
ただ、我が娘次女は結構、頑固であった。
漢字が苦手であったこともあるが、
生理的に嫌いな文字を書くことを嫌がる。
「死」という字が嫌いで 一に化 という造語を作ってしまった時も
「どうして、こういう字が出て来るのか疑問なんです~。」
と言われ、
「すみません。
どうも生理的に「死」は書きたくないみたいなので~」
と平謝りの母であった。
4年生の時。
それまで、全校生徒中休みと、
1、2、3年生の朝自習対象に行っていた読み聞かせを
この次女のクラスのために、させていただけないでしょうか?
と、恐る恐る聞いてみた。
すると、
「教科書も終わっちゃって、
なんとなくクラスがダレてきたので是非!」
と快くやらせていただくこととなった。
ゆとり教育の恩恵を受けさせていただいたことを
実感する私であった。
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