今朝の電車の中でのこと…
今朝は、終点までの間に空いた座席に座れました。
朝は、眠くて仕方がなくて、ついつい瞼が閉じてしまう。
で、子どもの声で目を開けると、私の隣の座席が空いて
小さな男の子が座ろうとしていました。
ところが、窓に向かって靴を履いたまま、座席に座ろうとするので
「んんん?」って顔を、私がしてしまったの。
まだ、2歳くらいの男の子。
その気持ちはわかる!
でも、靴を脱がせて窓を見せるか、ママがお膝に抱くか・・・
それができないのかい?って、ちょこっと思ってしまったの。
どうしよう。
我慢すべき?
でも、若いお母さんだから、そういうことがわからないのかな・・・
「あのね。ごめんね。ちょっと、言ってもいいかな?」
「あ。はい」
「この前ね。小さなお子さんが一人で座っていてね。
ブレーキかかって、手すりに頭をゴツン!ってぶつけたの。
子どもって、軽いから、そういう時に、大きな怪我につながったりして…
できたら、ママのお膝に座らせてあげたらどうかな?」
「一人で座りたい時と、膝に座る時と、気分屋なので・・・」
「どうする?ママのお膝に座ろっか?」
そしたら、男の子は頷いて、ママが席に座った。
「お腹にぶつからないでね」
そう、男の子に話しかけるので、私は、ハッとした。
「お腹に赤ちゃん、いらっしゃるの?」
「はい。そうなんです」
「まあ。そうなの。じゃあ、ママの横にお座りする?」
私は、そういって席を立った。
「ママのお傍に寄っていてね」
そう、声をかけながら・・・
「じゃあ。お兄ちゃんになるのね。今、おいくつですか?」
「もうすぐ、3歳なんです」
「そうなんだぁ。ボクはアレルギーとか無い?」
「ええ。ありません」
「じゃあ。おやつを差し上げてもいい?
お仕事しながら、職場の皆さんと、おやつにしようと思っていて
でも、数が多いから、ひとつもらってくださる?」
「いいんですか?」
「はい。どうぞ」
「じゃあ。保育園のお友だちが欲しがるから、今、食べちゃおうか?」
ママがそう言うと、男の子は嬉しそうに、パクパクとカステラケーキを食べた。
もしかしたら、朝も慌ただしくて、お腹空いていたのかな?
「保育園は、職場の近くなんですか?」
「それが、遠いんですよ」
「まあ。大変ねえ。おうちの近くか、職場の近くだったら楽なのに・・・」
「電車に乗せてまで、預けに行くのも大変なんですよね」
「そうね。でも、きっと、ボクも、いい経験をしているのではないかしら」
「そうですね。そう思って頑張ります」
そんな会話を続けながら、終点まで行った。
食べ終わると、男の子は、ごちそうさま~と言うように手を合わせた。
「お利口さんね」
「ちゃんと、ありがとうは?」
と、男の子に向かって言うママに
「男の子はシャイな方が可愛いから・・・(笑)」
と、私は言った。
(やんちゃでも、シャイでも、未来に命を与えられている力が、大好きです)
ママもね。
一生懸命に、子育てを、頑張っているのだろうなあと思った。
ボクだけでなく、ママもいろいろな経験を重ねているのだろうと…
「いい子だね」「かわいいね」
そういう言葉を、周りからたくさんいただいて、子どもはしあわせを知っていくのだろうと・・・
そうやって、親として、成長して、周りから温かさをいただいて
大人も子どもも育てられていくのだろうな。
そんなことを思いながら
「行ってらっしゃい。お腹の赤ちゃん、大事にしてね。
ボクも、行ってらっしゃい。お友だちといっぱい遊んできてね」
そう言って、バイバイした。
そんな朝の出来事…
お時間ございます方は、
今COCO にある ESSAYS IN IDLENESS – 徒然なるままに の
電車の中で の拙文をお読みいただけましたら幸いです。
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