学びの原点

難易度

2008年4月19日

これまで、学校の授業の 難易度 は、

内容で決まっているものだと 思っていた。

転校生は 大変だ!

英語の教科書会社が異なると、

習う単語が違う なんて思いも寄らなかった。

 

昔は、1年生で習う単語 - 2年生で習う単語 - 3年生で習う単語 って

決まっていなかった?

(漢字だけ?)

 

次女の 1年生の時の担任の先生が

「英単語は わかりませんではありません。

英単語は 自分で勉強しておくもの です」

と、言われていた。

 

その言葉が身に滲みる。

 

英検を受け(させ)た時にも、

学校の授業ではない英語を

自分で勉強することの

大切さを感じたものだが、

教科書が違うと

こんなにも出てくる単語が異なるなんて

知らなかった・・・

 

学び 難易度 英語 中学

 


 

新しい学校の先生は 優しい。

 

「習っていないことは、わからないよね。

もう、それは、習ってないからいいや。って気にしなくていいよ」

 

でも、いきなりの試験で、

次女は戸惑った。

 

わからない単語は、

わからない。

 

それは仕方ないのだけれど・・・

 

今までは、教科書で習った順番で

試験問題が作られていた。

 

たとえば、

be動詞 ー 三人称 ー 現在進行形 ー 可能 ー 過去形

の ように。

 

それが、

現在進行形 ー 過去形 ー 三人称 ー 可能 ー be動詞

 

と問題の出し方が

習った時系列に 囚われず、

縦横無尽に シャッフルされて 出されると

のんぽりと 試験を受けている 次女は

??? 状態 に陥るのであった。

 

単語の 難易度 よりも

学習の確認方法の 難易度 の方が

ハードルが高い

 


個々のもつ 難易度

 

よく、自閉のお子さんは、

常に 順番通り に こだわったり

ある種の 秩序立った法則 を 好むというが

子どもというのは

多かれ少なかれ、そういう部分を持っている。

 

長女の中学3年の時、

数学の先生が 授業で使用するプリントは

5問あれば、

易しい問題からはじめ、徐々に難しくしていた。

 

まず、1問目を解けば 次へのヒントになる。

そして、それが、また次の問題の解き方のヒントになる。

 

そのプリントを見ただけで、

先生の、生徒の思考への手助け の思いが伝わってきた。

 

「なるほど」

と、思うのである。

 

優しい言葉は、

実は 易しくはないのだよ

 

厳しい言葉ほど、

実は優しさが 沁みているのだよ

 

ただ、答えを 導き出すだけではなく

「この問題には、習った勉強の どこを使うべきか」

が、問われるのが、

これから 必要になってくるのだろうと思う。

 

約9割の正答率ではあるのだけれど

「can」の後の動詞に

「s」をつけてしまったり

数学では 分数の通分を 忘れていたり

反比例の式が

「y=○/x x」と

余計な「x」がついていたり

ケアレスミスの 増えたこと・・・(><)

 

これから、

この9割を超えるよう、

持っている実力を 見せられるように

学んだことの使い方

を、

身につけていかねばならないのだと思った。

 

こういう面で、

地方の学校は

本当に 手厚く生徒を見てくださっていたなと思う。

(おかげで、教科書の進度は遅れていたが…)

 

でも、本当に必要な力は、

自ら手に入れること。

 

そのために、

中学生時代は、その 訓練期間 なのかもしれないな

と思った。

 

どんな時でも、

どんな場合でも、

どんな問題が出されても、

そこで、自分の持っている力を駆使して、

それに取り組む気持ちを 持たせなければならない。

そのために、

自分に自信をつけなければならないのであろう。

 

どんな問いにも、

自分は 答えるだけの努力をしてきた!

と 言えるような

そんな日々を、

子どもたちに 与えてやらなくてはいけないなあと

転校生の母は、

心の中で 誓うのであった。

 

「教科書」 については、

また、次回・・・

 


 

お時間ございます方は、

COCORO にある FOR WHOM THE BELL TOLLS – 誰がために鐘は鳴る

拙文を お読みいただけましたら幸いです。

 

この文章と 同じカテゴリー : 学びの原点

 


参考 :
文部科学省 外国語教育

【資料2-1】中学校・高等学校における英語教育の在り方に関する論点

 

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