教育の引き出し 研究授業

研究授業その15 中学2年英語 2006年11月

2006年11月13日

中学2年 英語

不定詞

導入が面白い。

音楽を流し、ボールを回す。
音楽が止まるとボールを持っている生徒が
自分の席の後ろの生徒に、英語で簡単な質問をし
後ろの席の生徒が答える〜というゲーム感覚なスタート。
その後、教科書に戻り、本分内容理解と語句の確認。
そして、様々な有名人を用いて
「Do you have anything to〜」の「to〜」に続く
動詞「eat」 「drink」 「listen to」 「do」を表にして
それぞれ、「an apple」「some milk」〜など
有名人○○を使って、生徒の興味を惹く。

それから、二人一組のペアで、インタビューゲームと銘打って
その表から、自分がある有名人に成り代わり、答えを言い
その生徒が誰になりきっていたかを当てる。

こうしたゲーム感覚を取り入れた授業には
生徒は乗ってくる。
生徒を乗せることが、果たして授業か〜と問われると
そうではないのだけれど
それでも、この2学年は、自分の席について
1時間の授業さえ我慢の出来ない状況なので
その生徒の興味を惹きつけるために、先生の工夫なのだと思った。

しかも、この表はALTの先生が作成してくれたのだと言う。

ALTの先生というのは、おまけのような扱いであることが多い中で
教材研究まで、してくださるというのは
大変、有り難いことだと思う。

それにしても、検討会は、すでに秋から
校長も教頭も離脱。

先生がたも、ただ、研究授業という名の時間を消化するだけの
感覚になってきている。
生徒指導の方に、時間をとられ
授業研究、授業準備が、おざなりになってきて
学校へ、勉強しに来ているのだ!という生徒の意欲まで
徐々に薄らいできているように感じる。

先生がたも疲労どころか、疲弊し
五月蝿い保護者に疲れ、管理職に叩かれ
問題生徒を抱える学級では、その生徒の対応に追われ
他学級では、自分の学級の生徒でなくて助かった…
というような、誰もが、互いを責め合うようなムードになっていた。

そういう時。
親として、何ができるのだろう?

廊下で、顔を合わせる生徒に、とびっきりの笑顔で
「おはよう!」と声をかけ
先生がたの授業を見せていただいた後は
「私の中学校時代に、先生に教えていただきたかった」
と、素直に、その先生の授業の工夫をみつけて感謝すること。
そんな些細なことの積み重ねで、せめて、教えることには
疲弊しないでいてもらいたいと、願うばかりであった。

(2006年 11月)

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