中学2年 理科
化学変化と原子・分子
この分野は〜とっても苦手(笑)
水酸化ナトリウムに電流を流し、水素と酸素を発生させる実験。
中学2年生のこのクラスは、大変、落ち着きが無くて
マッチを使い始めると、次々に火をつけてしまう。
水酸化ナトリウムは、ぬるぬるした感触で
そのぬるぬる感を楽しむ生徒たち…
先生は、本当に、大変だ〜!
真剣に実験に取り組む生徒は、本当にわずかで
これは、1グループ毎に、保護者でも助手でつけた方が
いいのではないのか?という感じ。
実験器具の使い方も満足にできず
(というか、説明を聞いていないからだと思うが)
まるっきり、実験に参加しない生徒もいる。
おもわず、この私が
「ほら、ここをしっかり見ていなさいよ!」
と、声をかけると、素直に
「はい」
と返事をする。
「ほらほら、隣りのグループより、数値が上がっているよ〜」
なんて、隣りのグループの子も引き込んで実験に向かわせる。
ひとつのグループに、保護者がちょこっと側に居て
気をつけなくてはいけないことを注意して
一緒に実験を楽しんでいたら、
理科の授業も活気が出てくるのではないかしら〜と
思うのだが。
そして、授業時間が短くて、実験器具の片付けをしていると
あっという間に、休み時間になってしまう。
予鈴には、授業体勢ができて、すぐに授業を始めることができたなら
もっともっと、充実した理科の授業を受けることができるのにね。
女性の理科教諭が
「怖い、怖い。こんな生徒たちの態度だったら、
私は実験なんてやらせられないわ」
それが本音であると、生徒の様子をみていると理解は出来る。
それを改善するために、どうするべきか〜。
もしも、先生や、学校側が、快く私たち保護者を
こうした理科実験のお手伝いに声をかけてくれたなら
私だったら、喜んで参加させていただきたいな〜と思うのだけどね。
この時期、大きな研究会が終わり、学校側も気が抜けたようで
管理職も検討会に顔を出すことも無く、
参観する保護者もとうとう、私一人の日が続いていた。
11月末は、毎日のように、消化するだけの研究授業となってはいたが
小人数の中で、先生がたの本音の声が聞くことができたり
親として、何ができるのだろう?と、考える時間となった。
先生がた全員で、授業のない時間を校内巡視で
生徒の姿を見守り、理不尽で、わがままな親達の言葉にも
精一杯に応えようとしている姿があった。
私は、我が子をしっかりと抱きしめて
安心して学校へ送り出すことのできるように
もしも、小さな力でも必要とされるのならば
少しでも、できることをしていきたいと思った。
理科は、実験を重ねることで、新しい発見を見つけることがある。
数学も、問題を具体的数字を入れて解くことを、実験という。
某大学院生が、このようなことを言っていた。
中高生は
世の中のことはすべて解決されていて、もうやることはない
といった錯覚に陥りがちです。
しかし、ごく初歩的に見える疑問であっても
解決されていないのです。
数年前まで、数学の未解決問題の
もっとも有名なのはフェルマーの最終定理でした。
それを解く過程で様々な数学の道具が開発されました。
そんなところまで発展させられる可能性がある
問題から問題をどうぞよろしく。
実験を重ねることで、生まれる独創的真理があるわけで。
人間は、わかっているようで、わかっていないのが人間で。
だから、学ぼうと思うのでしょう。
(2006年 11月)
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