教育の引き出し 研究授業

研究授業その11 中学3年体育 2006年10月

2006年10月21日

中学3年 体育

以前、横浜市市の公立中学に通っていた1年生の時
初めての授業参観が体育だった。

しかも、バレーボール!も、一緒。
1年の担任が体育教師で、男子の体育を見ておられ
女子は女性の体育教師で、男女別々に教えていらした。

ここでは、クラス毎に男女一緒に体育の授業を受ける。
長女が1年の時のバレーボールは
バレーボールとは呼べず、ただのボール遊びだった。

なにしろ、ボールを何回触ってもいいから相手のコートに入れればいい。
(同じ人が何回ボールに触れてもOK)
サーブは後ろのラインからは届かないので、どこからでも打っていい。
それはバレーボールではないでしょう?

さすがに、3年生。
とりあえず試合の形になっている。
男子 対 男子。 
女子 対 女子。 で試合をする。

男子は、なかなか見応えがあり
女子は、やはりサーブはコートの中からだったり
でも、それなりに頑張っているのが感じられた。
どちらも楽しそうに試合をしていて、
生徒達は体を動かすことがやっぱり好きなんだろうなあ〜
と、感じた。

男子は体育の授業がもっとあれば
そこで活躍する子もいるだろうし
動くことで発散されるものもあるのだろうなあ〜と。

ただ、気になったのは男子の一人が
ペアでボールの打ち合いをする時に、相手が誰もいないこと。

女性の体育の先生は
別の一人運動能力の低い男子生徒について指導していたのだが
その子は周囲が3人4人で練習する時でも
たった一人で壁に向かってボールを打ち付けている。

検討会の時に、そのことをお話しして
「普段の様子も分からないので、気になったのですが、
いじめのようなことではないですか?」
と聞いた。

その女性の体育の先生は、
もう一人の運動能力の低い生徒を気にかけ
つい、もう一人のその子の存在を
忘れてしまった〜 とのこと。

けれど、その子は一人でいることを苦にするのではなく、
むしろ自分一人を好む面もあり
周囲となかなか溶け込むことが出来ない生徒なのだそう。

今後、もっと心細やかに
その生徒のことを見て行きたいと話されていた。
(お若い先生で研究授業にちょっと緊張されていたのだそうです)

本当に若くて生徒から見てもお姉さんというタイプの先生で
生徒が「○○ちゃん」と呼ぶような
はつらつとして生徒に人気のある先生。

ベテランの体育教諭が
「楽しい体育はそれも又良しだが、個々のスキルがどれだけ上がり
チームがどれだけ向上したか
それが授業を通じて見えてくるようになることが教師の役目だ。」
と、お話しされていた。

体育は運動することが楽しいと思えばいい〜と考えていたが
先生の中には、どうすれば個々の技術が上がり
また団体競技ではチームとしてどれだけ成長しているか
ということを念頭に指導し
楽しかった(はもちろん大事だけれど)だけではない
生徒個々が、これが出来るようになった!
という充実感と成長を考えていてくれるということを知った。

(2006年 10月)

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