研究授業その7 中3英語 2006年9月 中3年 英語 小人数
今回は 2つのクラスを 一度に見ることができました。
約40名の生徒を 2クラスの 小人数に分けての 指導です
指導者は 異なりますが、
ほぼ 同じ 授業をされていました。
最初に、
生徒が ペアを組み、
英会話のプリントで 会話の 練習をします。
3年生ともなると
恥ずかしがるのでは?
と思いましたが
男女共 照れることも無く
しっかりと 英語で 会話を 交わします。
「call」を使った文法
「What do you call 〜〜?」
で
「ドラえもん」
など 生徒の興味と笑顔を 引き出し
「We call him DORAEMON」
を繰り返させ
主語 + 動詞 + 目的語 + 名詞
の 文法を 確認します。
次に
「What do you call your mother ?」
など、
生徒のペアで 会話を 交わします。
他に、father や
友人の名前などに変え、
次々と 会話を させます。
その後、
教科書に戻り、
英単語の確認と 全員で音読
さらに
一人一人を指し 単語の発音を見ながら
単語を言えるか を 見ていきます。
続いて
本文を読み、CDを聞きながら センテンス毎に 線を入れて
意味の一かたまり毎に 分けていきます。
このCDを聞く、
音読を繰り返し、
訳が配られました。
その訳に、
本文と照らし合わせて センテンスに 線を入れます。
この時、
教科書のセンテンスの括りを
間違えていた生徒がいて
私は 教えてあげたい思いに 駆られていたのですが
この訳を見ながら
自分が引いた 線の誤りに気づいて
訂正している生徒がいて、
ホッとしました。
そして再び
音読音読が続き
その後、
生徒一人一人に 音読させます。
再びペアになり、
英語から日本語、
日本語から英語という形で
暗唱できるようにさせます。
比較的 生徒の学びの早いクラスでは
さらに
教科書の英文を書かせる
ということもさせていました。
とにかく、
この1時間で、
テキストの英語を読む機会は 10回以上ありました。
我が娘が
「英語の教科書、暗記しちゃうんだよ」
と 言った言葉は
このことだったのか!
と本当に驚きました。
検討会では
訳を 生徒に渡すことについて
質問が出ました。
「自分で辞書を引くことが、勉強になるのではないか?」と。
そこで先生は
「宿題にすると やって来ない子もいて、
まずは 訳を押さえるだけで 10〜15分 時間がかかる。
そこで 出来る子 出来ない子 とが 出てくるので
全員が 参加出来る授業のため
敢えて 訳を渡している。
英語を 日本語にするのではなく、
英語の構文のままで
意味を 押さえることができればいい。
例えば、
私は行く。 学校へ。 毎日。
それで 意味が 通じるのです。
そういう 英語的な文章の感覚を
身につけさせることが 大切なのです。」
と、 自信を持って 話されました。
また、
授業の導入に使う英会話も
徐々に 生徒が プリントの答えではなく
自分自身のことを 答えるようになってきて、
それこそが生きた英語なのだ
ということを お話しされました。
読むことは出来ても 文法が手薄になるのでは?
という質問も 出されました。
その質問に、
私はつい、
以前の中学の 文法を主にしていた授業では、
結局 本人に 「英語は難しい」
という気持ちを 持たせてしまったが、
現在、英語を暗記するまで 繰り返し
子どもが 日本語を覚えるように、
英語を 英語の言葉として 習得している。
英語そのものが 日本語と同じように
何かを 伝える言葉なんだ
ということを 学ばせて頂いて
「英語が楽しくなった」
と言っている。
そのことが 親として 本当に 嬉しいし、
定期試験でも 教科書を暗記しているから 問題が解ける。
それが 自信に 繋がっている。
ということを お話しさせていただきました。
また、
テキストに 間違って線を入れていた子が
自らの間違いに気づき
それを 修正する力 を 持っているということに 深く感激した。
ということも
述べさせていただきました。
本当に 生徒は 皆、
大きな声で 英語を読み、
話しています。
そして、
先生が ご自分の 英語教育に 大きな自信を持ち
また 生徒が それについてきている
という その様子を見て
私自身の 自分の受けてきた授業の
頭でっかちな 実の無い 英語授業とは違い
生きた英語に 繋がる授業を 受けている子ども達の将来に
希望が 見えてきました。
先生は こうも言っていました。
これから 高校大学になると、
長文を 読み解いていかなくてはならない。
その時に、
英語の感覚で 意味を捉えられること
が
大事になってくるのです。
と。
将来の子ども達に 訪れるであろう
英語(英会話)の必要性を感じて
今を 考えて下さっている
その教育者としての姿に 後光が射していました。
(修学旅行晴天のTDL日焼けで 先生の頭が ピカピカだったと 子ども達が 喜んでいた様子を 思い出しながら)
( 2006年9月 )
お時間ございます方は、こちらも ご高覧ください。
↓
研究授業その7 中3英語 2006年9月 を含む 19回 + まとめ を 一度に ご覧いただけます。
参考:
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