研究授業その2 美術3年生 2006年7月 の感想
娘の通っていた中学で 研究授業がありました。
今回は美術
美術という 国 数 英 理 社 の
主要五科目 ではないせいか
保護者は二人。
でも おかげで ゆったりと 参観できました。
この授業のテーマは
ハッチング を生かした スクラッチグラス を 作ろう
って 感じでしょうか。
ハッチング という
線によって 描いていく技法を 生かし、
スクラッチグラス に
ニードルで 削り
絵を描き
特殊な光をあてることで
幻想的に絵が浮かび上がります。
今回は この下絵を描く〜
という 授業でした。
最初に 先生が ハッチングのために
鉛筆で タッチを工夫して 書くように との説明をし、
各班ごとに ご自分が 作られた作品と
光をあてる器具(名前がわかりません)を 配りました。
暗幕も引かれ 美術室の電気を 消すと
わあ〜
という 静かな 感嘆の声が
生徒たちの中から 上がります。
そこから、
生徒の心を 引きつけたまま
授業が進めば GOOD! だったんでしょうが
先生は 芸術家なんだろうなあ〜
お話が 巧くないんですよね。
子ども達は 下絵を描きながら
とても 楽しそうに ご歓談。
多分、普段の様子 そのものなんだろうなあ〜という
リラックスぶりで
逆に 親としては、日常が垣間みられて
「このクラスは 男子も 女子も 仲いいんだろう」
と 安心しましたが。
授業後の検討会で 先生自身
「準備不足」 というお話でしたが、
この授業は すでに3時間目・・・
実際の 今日 見られた作品を
一番最初の授業で
見本として 見せていたら
もう少し
生徒の意気込みも 違っていたのでは〜と
本当に 惜しかったです。
生徒が このタッチを生かした
ハッチングという技法を用いて、
こんなことを表現したい!
というテーマが 生徒たちの中に、
見えていなかったからです。
光をあてた時に 浮かび上がる
現実と違う世界を
最初に感じていたら、
もう少し 下絵にも、
力が入ったのではないかなあ〜と 感じました。
授業という形で 美術を教え
それに 採点を加えねばならないというのは
大変なことなのだろうと
先生のご苦労は 理解できます。
遊びの要素は とても 大切なものであり
芸術科目 というものは
その 一端を担う面もあると思います。
けれど 減らされていく 実技科目を守るためにも、
美術の楽しさ
(息抜きの楽しさではなくネ)
そして
自分の思いを表現する感動 を
与えてもらいたい
と思うのです。
そのためには、しっかりとした
教材選択
丹念な授業準備
授業時間中の的確な指導 (生徒への声かけなど)
が、教員に 求められることを
忘れないでいただきたいな〜 と思います。
でも 授業中よりも 検討会で
先生の 美術への思いを 伺っている時の方が
先生、イキイキされていました!
いやあ、この情熱を 生徒の前で お話くださったら
生徒の中にも アートを目指したい!
って思う 子どもも 出てくるのではないかしら〜と、
こちらも また 惜しい気持ちで いっぱいでした。
(スクラッチグラスなんて 私の中学時代に やれるチャンス なかったですもの)
今年度は まだまだ 研究授業を
見られるチャンスが ありそうです。
気持ちは 中学生に戻りながら、
ワクワクして 待っています。
(2006年 7月)
お時間ございます方は、こちらも ご高覧ください。
↓
研究授業その2 美術3年生 2006年7月 を含む 19回 + まとめ を一度にご覧いただけます。
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